慶尚北道にある安東河回村と慶州良洞村は14~15世紀につくられた歴史的な場所です。河回村と良洞村は韓国の代表的な氏族村で、長い歳月をかけて同じ姓を持つ人々が集まって暮らしながら独特な文化を受け継いできました。現在も村には人が住んでいて、2つの村で両班(ヤンバン)と平民を厳格に区別した朝鮮時代の儒教文化を見ることができます。特に両班と平民の家屋の配置は朝鮮時代の社会と文化が反映されています。河回村と良洞村には宗家をはじめ、両班が住んでいたキワチプ(瓦屋根の家)、亭子(あずまや)、書院や祠堂、昔の平民が住んでいたチョガチプ(藁葺き屋根の家)などがあります。
主な遺跡
安東河回村
河回別神クッタルノリ
安東河回村は高麗時代末期に許氏、安氏、柳氏の姓を持つ3つの氏族によって形成されましたが、後に柳氏の氏族だけが残りました。韓国の伝統的な姿がよく保存されているこの場所は、1999年にイギリスのエリザベス女王2世が、2005年にはアメリカの当時の大統領であるブッシュ大統領が訪問したことで、国際的に広く知られるようになりました。
河回村では昔、両班達が暮らしていた家と学問を学んだ書院、平民達が暮らしていた多様な形態の家を見ることができます。また、伝統的な建物ばかりでなく、庶民の遊戯であった「河回別神クッタルノリ」や、ソンビ(昔の学者)の風流遊びであった「船遊(ソニュ)チュルブルノリ」も現在まで伝承されています。「河回別神クッタルノリ」は韓国伝統の仮面劇で、「船遊チュルブルノリ」は花火の一種です。
慶州良洞村
伝統ノリ(遊び)
良洞村は典型的な両班村の形態をしています。両班達が住んでいたキワチプは村の高い所にあり、平民達が住んでいたチョガチプは村の下の方にあります。各建物は使用する目的と用途がはっきりと区分されているので位置も違います。
良洞村の入口には村の歴史や遺物について知ることができる遺物展示館があります。また、様々な伝統文化体験プログラムが運営されています。
- 所在地:慶尚南道 安東市・慶州市
- 周辺観光地
安東:月映橋、陶山書院、安東民俗博物館
慶州:仏国寺、石窟庵、皇龍寺址、国立慶州博物館 - 河回村ホームページ:http://www.hahoe.or.kr(日本語)
- 良洞村ホームページ:http://yangdong.invil.org(韓国語)
- 韓国観光案内電話:+82-2-1330(日本語)
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