慶州歴史地区は、慶州に分布する昔の新羅時代の遺跡全体を指しています。かつての首都だった慶州には、塔や王陵、山城など新羅の遺跡が集中的に分布しています。千年間続いた仏教文化と、新羅の芸術性が肌で感じられることから、その価値が認められています。
主な遺跡
慶州鮑石亭址
慶州瞻星台
鮑石亭は慶州南山の西側の渓谷にある新羅時代の別宮があったところで、石に溝を掘って水が流れるようにし、盃を浮かべて酒を酌み交わしていました。当時の王や貴族たちのゆとりが感じられる場所です。
瞻星台は星を見るために高く積み上げられており、宇宙観測台として新羅善徳女王の時代に建てられたものと推測されています。東洋における天文台の中では最も古いもので、空の動きを研究し、農作業をする時期を決定するのに役立てていました。当時の科学水準が高かったことが分かる貴重な文化財です。
芬皇寺模塼石塔
大陵苑(天馬塚)
芬皇寺は、新羅の僧侶であった元暁大師がいた寺です。寺の庭には他の寺では見られない模塼石塔という塔があり、慶州観光で見逃せない見どころとなっています。模塼石塔は、現在まで残る新羅石塔の中でも最も古い塔です。石を煉瓦の形にととのえて積み上げられているのが特徴で、非常に独特です。
天馬塚は、新羅代々の王の墓が集まっている大陵苑地区の中でも、最も興味深い王陵です。天馬図が発見されたため、天馬塚と呼ばれています。この墓は発掘当時、天馬図を含めて1万点以上の遺物が発見されており、古代美術研究や他国との交流の事実を知ることのできる文化遺産となっています。
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