毎年10月9日は「ハングルの日」で、韓国人にとって特別な意味を持つ日です。世界的にその科学性と優秀性が認められている文字「ハングル」が作られ、頒布されたことを記念する日だからです。その昔、文字がすべて漢字で書かれていた時代には多くの民衆が漢字を覚えることができず、文字が分からないまま暮らしていましたが、1443年、朝鮮の第4代国王であった世宗(セジョン)大王は民衆が学びやすいようにハングルを作りました。3年間の試験期間を経て、1446年にハングルを作った目的や解説を記した「訓民正音(フンミンジョンウム)」が頒布されました。
「ハングル」とは?
「ハングル」という言葉は「偉大なる文字」、「世界の先を行く文字」という意味です。しかし、ハングルが作られた当時はまだハングルとは呼ばれておらず、この名称は後世の人々により付けられました。世宗大王がハングルを作った当時の名前は、「民を教える正しい音」という意味の「訓民正音」でした。当時のハングルは28文字ありましたが、音韻の変化により4文字少なくなり、現在は14の基本子音と10の基本母音が使われています。何よりもハングルは世界で事例がないほど独創的かつ科学的な文字体系でその価値が世界中から認められており、『訓民正音解例本(訓民正音を作った目的と文字の使用方法が書かれている解説本)』が1997年10月にユネスコ世界記録遺産に登録されました。
ハングルはローマ字のように子音と母音に分かれており、これらを組み合わせて表記します。14の基本子音と10の基本母音があり、子音の文字の形は舌や唇などの発音器官を表わし、母音の形は空、陸、人の形を表しています。さらに基本文字を組み合わせて作られた複合子音・複合母音が16字あります。
ハングルはローマ字のように子音と母音に分かれており、これらを組み合わせて表記します。14の基本子音と10の基本母音があり、子音の文字の形は舌や唇などの発音器官を表わし、母音の形は空、陸、人の形を表しています。さらに基本文字を組み合わせて作られた複合子音・複合母音が16字あります。
1万ウォン札の肖像でお馴染みの世宗大王
1418年に朝鮮の第4代国王となった世宗大王は、学問や民衆を愛する王でした。特に民衆の困窮した生活に関心を持ち、政治でも民衆のことを真っ先に考えました。世宗は在位期間中(1418-1450)に訓民正音を作っただけでなく、農業や科学技術、医学技術などを発展させ、民衆の生活を安定させるために力を尽くしました。それゆえ後に人々から「世宗」の呼称の後に、偉大な王という意味の「大王」を付けて呼ばれるようになりました。また、世宗大王は1万ウォン紙幣に描かれていることでも有名です。
ハングル関連スポット
ハングルの歴史や価値が分かる国立ハングル博物館
国立ハングル博物館はハングルの歴史や変化を知り、ハングルを体験しながら学ぶ博物館です。主な施設にハングル展示館、ハングル遊び場、学習の場があります。ハングル展示館では1443年から今日までのハングルの変化に関する資料を見ることができ、ハングル遊び場ではハングルのおもちゃや様々な遊びを通してハングルを楽しく学ぶことができます。
世宗大王について知ることができる世宗物語と世宗大王記念館
世宗大王について知りたいなら世宗物語や世宗大王記念館がおすすめです。どちらも世宗大王の年代記が分かる展示館で、世宗大王関連の遺物やハングルで書かれた昔の資料を見ることができます。
韓国語学校
ソウルの有名大学の韓国語学堂や言語教育院などでは外国人を対象に韓国語を教えており、レベル別の授業や短期コース、2~3ヶ月の長期コース、特別講座など、様々なプログラムがあります。
☞ 全国の韓国語学校についてはこちらのページをご覧ください。
☞ 全国の韓国語学校についてはこちらのページをご覧ください。
- More info
- 国立国語院:http://www.korean.go.kr/hangeul/(韓・英)
国立ハングル博物館:http://www.hangeul.go.kr/lang/jp/main.do(日本語)
世宗物語:http://www.sejongstory.or.kr/jp/main.asp(日本語)
世宗大王記念館:http://sejongkorea.org/(韓国語)
韓国観光案内電話:+82-2-1330(日本語)
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